アンチエイジング外来開設に際して【第3部】   動脈硬化編

 第3部 抗血小板剤でサラサラ血液??

前回の話をまとめます

「血管内皮細胞」に障害が起こると・・・ 血管のカベに悪い変化が起きてしまう
カベの傷んだ箇所には「プラーク」ができて・・・最悪 血栓までできる

血栓は メデタくはないですが 赤やら白やら種類があり・・・
血小板が活気づくと 血小板同士 みな くっつきあい
「モロい血栓」(白色血栓)をつくり

  続いて 血液中の「凝固系」と呼ばれるシステムにスイッチが入ると
  連鎖反応の末 「フィブリン(線維素)」が作られます
フィブリンが血小板と協力して「頑丈な血栓」(赤色血栓)が完成するのです
ちなみに 凝固系が働くには「ビタミンK」の存在が重要です

この一連の変化を阻止すべく 多種多様な薬剤 が開発されました
①抗血小板剤  バイアスピリン パナルジン プラビックス
                                        プレタール アンプラーグ
②抗凝固剤     ワルファリン(ワーファリン)
③血栓溶解剤  ウロキナーゼ   t ‐PA  ← すべて注射製剤です

①は 「モロい血栓」(白色血栓)予防に使います
一般に 血液の流れの速い動脈でできる血栓はこれです
これらの薬剤は 血小板が集まり 次々 固まるのを抑えます

②は 「頑丈な血栓」(赤色血栓)予防に使います
流れの遅い静脈ではこちらの血栓です
ワーファリンはビタミンKの働きを抑えることにより
赤色血栓の生成を抑えます
だから ワーファリンを内服する方は
ビタミンKをたくさん含む納豆を食べてはいけないワケです

③は できてしまった血栓をとかします
体には血栓を作る「凝固系」と
できた血栓を溶かす「線維素溶解系(略して線溶系)」があり・・・
これらの薬剤は線溶系を活性化します
ウロキナーゼとt -PAと作用の仕方に違いがありますが・・・
共通する副作用は「重篤な脳出血」など出血しやすくなるということです

現在行われている内服薬剤治療の重要な点は
①抗血小板剤も②抗凝固剤も
           「できてしまった血栓」を消し去ってはくれないということです


  
①抗血小板剤や②抗凝固剤で 血栓や プラークまでも
小さくなっていくと思っている人もかなりいるのでは・・・

一般的には 症状が出て 病院を受診し 治療が始まるわけです
では 内服開始時点で存在していた血栓はどうなるんでしょう?
一方 注射で使用する③血栓溶解剤には それなりの副作用がある

これらの薬剤の作用機序を考えるたびに胸が苦しくなります(狭心症か・・・)

以上の治療では
  動脈硬化の引き金になる「血管内皮細胞」の障害は放置されたままで
しかも 当たり前の仕事をしている血小板が目の敵

挙句の果てに
 ①抗血小板剤を 内服して 血液がサラサラ になるとか !?
血液の粘度上昇を引き起こすのは高血糖や高脂質の状態でしょうから
血小板の機能を抑制して サラサラになるなんて・・・ !?

   考えるだけで アタマが痛くなります(脳も傷んでいるのか・・・)